NEW: 道端のタイルを剥がし、緑を植える。街の“呼吸”を取り戻すオランダの市民発プロジェクト
IDEAS FOR GOOD Newsletter 2025.06.23
こんにちは、IDEAS FOR GOOD編集部です。新たな1週間の始まりに、世界中に散らばるソーシャルグッドなアイデアをお届けします。
RECOMMENDED ARTICLE
おすすめの新着記事
道端のタイルを剥がし、緑を植える。街の“呼吸”を取り戻すオランダの市民発プロジェクト
オランダでは、住民が自らコンクリートのタイルを剥がし、草花を植える「タイル剥がし」運動が広がっています。都市の過剰な舗装がもたらすヒートアイランドや浸水リスクへの市民からの応答であり、公共空間を取り戻す新たな動きとして注目されています。
塩と水で冷蔵庫ができる?インドの高校生が、塩を水に溶かすことで冷却できる再利用可能な冷蔵庫「Thermavault」を開発しました。農村部にもワクチンを届けるための助けとなります。
フランス「ファストファッション規制法」可決。画期的な一歩と、その裏に潜むジレンマ
フランスで「ファストファッション規制法」が可決されました。SHEINなどの企業に焦点が当たる一方で、真に問われているのは、使い捨てを前提とした社会の仕組みそのものです。
【7/4-11/3開催】突然日常が無くなる災害を考える。「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」
2025年7月4日(金)から、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、災害が訪れるそのときについて想像できるような展示が始まります。あなたは「そのとき」、どう行動しますか?
PODCAST
ポッドキャスト
第67回:対立・紛争が起きる今、メディアは“建設的な議論”を生み出せるか NEW!
近年、世界では紛争が起きたり、政治的対立が激しくなったりと、情勢の不安定さを示すような出来事が続いています。こうした情報を広く届ける役割を担うのが、メディアです。変動の多い時代に、情報の橋渡し役であるメディアは、どうあるべきなのか。紛争のように避けがちなテーマに対して、どのような発信の切り口が重要なのか。編集部がおこなった取材から紐解いていきます。
第66回:人気が高まる、オフラインカフェ。見過ごしてしまった景色と繋がりを取り戻す場所
スマホやパソコンを使わない時間、どれくらい確保できていますか?軽く薄く手軽なデバイスになってしまったからこそ、デジタルとの距離を取ることが難しくなっている昨今。実は、欧州を中心に「オフラインカフェ」「オフライン・ゾーン」などに参加し、あえてデジタル機器の使用を禁止する場所に身を置こうとする人が増えているようです。
第65回:AIとともに学ぶ。スペインの本屋が考えた、新しい読書体験
スペインの書店が作成したのは、目標達成に必要な“読書リスト”を提案してくれるAIツール。たとえば「女性初の大統領になるには?」に対して、AIが148冊の本を提案します。即答ではなく、“時間をかけて学ぶ”ことを促すAI。このプロジェクトから、「コンヴィヴィアルなテクノロジー」や、テクノロジーと学びの新しい関係を考えます。
INFO
編集部からのお知らせ
気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?(Climate Creative Cafe.19)
IDEAS FOR GOODが株式会社メンバーズとともに実施する「Climate Creative」では、トークイベント・Climate Creative Cafeを展開。気候危機に関する課題解決に向けて、さまざまな業界や組織・立場における一人ひとりのクリエイティブなアプローチに着目し、参加者の皆さんと共に実際のアクションへとつなげていきます。(過去のイベント一覧)
第19回のテーマ「気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン。Sustainable UXとは?」
気候危機や格差など様々な環境・社会課題が複雑に絡まり合い、誰もそのほどき方を知らない時代。そんな中で、AIをはじめとするデジタル技術は、誰もその行末を知らないままに進化を続けています。こうした現状を前にして、私たちは本当の意味で人を幸せにするユーザー体験を、デジタルの力でデザインすることができるのでしょうか。
例えば、「AIによりユーザー体験を最適化した結果、環境負荷が劇的に増加する」「利便性の高い快適なUXを追求した結果、長期的にユーザーのウェルビーイングが損なわれる」といった、サステナビリティとUXとをめぐるジレンマは、どのように乗り越えられるでしょうか。さらに、そのユーザーとは、“誰”のことを指すのでしょうか。いまを生きる人、未来を生きる人、はたまた、人以外の生き物や自然……本当に社会をより「幸せ」にするためには、これまでユーザーという言葉が規定していた範囲を大きく超えていく必要があるかもしれません。
このような問いに向き合うためのアプローチの一つとして注目が集まっているのが、Sustainable UX(持続可能なユーザー体験、以下SUX)という概念です。SUXとは、従来の人間中心デザインを超えた環境・人間性中心デザイン志向に移行することで、持続可能なデジタル製品を設計するアプローチのこと。問題の原因にも解決策にもなるデジタルプロダクトと、私たち人間との持続可能で調和的な関係を築くためのデザイン手法として大きな可能性を秘めています。
本イベントでは、SUXに関する最新の議論や事例、SUXに対するクリティカルな視点も含めて参加者の皆様と議論をしながら、持続可能な未来への公正な移行(ジャスト・サステナビリティ・トランジション)に向けてUXデザインが果たしうる役割について考えていきます。
当日は、気候変動に関心を持つグローバルなデザイナー・クリエイターコミュニティ「Climate Designers」のJapan Hubリードを務める大塚トシ氏、ハーチ株式会社のChief Design Officerを務める永野祐子をゲストに迎え、サステナビリティとUXの理想的な交差点を模索します。テーマに少しでも興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。
▼当日の流れ
19:00~ オープニング
19:05~ 第1部:インスピレーショントーク
Sustainable UXとは?最新の議論と事例から考える(Harch 加藤佑 & 永野祐子)25分
Climate Designersとは?(Climate Designers Japan Lead・大塚トシ氏)20分
20:00~ 第2部:クロストーク「気候危機に立ち向かうためのデジタル・デザイン」
トークテーマ例:
Sustainable UX とは?
Sustainable UX のジレンマ
Sustainable UX と Regenerative UX
ドーナツ中心デザイン
AI 時代の Sustainable UX
デジタルの身体性について
人間中心・人間性中心・地球中心・脱「中心」をめぐって
東洋思想、日本文化と UX について
脱植民地化、フェミニズムとデザイン
コンヴィヴィアル(共愉的)なUXとは?
20:30~ 質疑応答・アフタートーク
21:00 終了
※内容は変更になる場合がございます
▼こんな方におすすめ
気候変動・サステナビリティに関心があるデザイナーの方
UXデザインに関心のあるサステナビリティ担当者の方
Sustainable UXの最新動向や事例、議論について知りたい方
サステナビリティとデザインの交差点に興味がある方
その他、気候変動やデザインに興味がある方はどなたでも!
▼イベント概要
日時:2025年6月30日(月)19:00〜21:00 ※ Zoomは18:50開場
参加費用:無料
参加方法:Zoom ※イベント中レコーディングを行います。参加者の皆さんのお顔や声はレコーディングされませんのでご安心ください。
主催:Climate Creative(ハーチ株式会社・株式会社メンバーズ)
▼登壇者
大塚 トシ(Climate Designer Japan Lead)
気候変動に立ち向かうクリエイティブ・プロフェッショナルのコミュニティ「Climate Designers」のJapan Hubリード。Amebaブログのディレクション、Yahoo! JAPANでの金融新規事業デザイン、三井住友銀行でのデザインチームリード、SaaSスタートアップでのプロダクトデザインなど、多様な業界での経験を持つ。金融、ソーシャルメディア、ゲーム、SaaSなど領域を横断しながら、戦略から実装まで幅広いデザインに携わる。グッドデザイン賞受賞。気候危機と向き合うためのデザインに貢献したいと考え「ALL WE NEED合同会社」を設立。
Climate Designers (クライメートデザイナーズ) について:
2019年10月にアメリカで設立されたクリエーターのコミュニティで、「気候変動対策のために自らのクリエイティブスキルを活用しようと取り組んでいる、あらゆるの業界のデザイナーやクリエイティブプロフェッショナルのグローバルなハブ」です。「気候変動に対して自らのスキルを活かすにはどうすればよいか?」を共に探求・実践しています。グローバルな視点とローカルな実践を両立する形で、各都市ごとに支部(Hub)を設けており、日本でもその活動が始まっています。参加は基本無料。興味のある方はぜひご参加ください。
▼クライメートデザイナーズの紹介スライド https://speakerdeck.com/toshiotsuka/climate-designers-intro-ri-ben-yu-ban
【6/23開催】アジアから循環する未来をどうデザインする? 〜 台湾と日本の最新サーキュラーエコノミー動向と実践から考える 〜
循環経済への移行においてはEU・欧州諸国が先進的な政策により世界をリードしている一方で、従来の西洋中心主義的なアプローチが限界を迎えるなか、循環経済の未来の方向性をめぐるナラティブはより多元化しており、日本や台湾を含むアジア地域における実践に対する注目が高まってきています。私たちは、アジアからどのように世界の循環経済への移行に貢献し、アジアの文脈に沿った循環する未来をデザインすることができるでしょうか?
IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社では、台湾ツアープログラム“Repair Our Futures”の企画をはじめ、「サーキュラーデザイン」をテーマに日台間交流を続けてきました。その中で、日本と台湾には双方がお互いに尊敬し、学び合える素晴らしい循環経済、サーキュラーデザインの実践があることを学びました。そこで、今回は台湾を代表するサーキュラーデザインファーム「REnato lab」のCEO・Aining Ouyang氏の来日に合わせて、日本と台湾の循環経済をめぐる動向や実践について学び合い、ともにアジアの循環する未来について考えるためのイベントを企画しました。
台湾の循環経済・サーキュラーデザインに関する最新動向について知りたい方や、アジアらしい循環経済のあり方について考えたい方など、少しでもテーマに興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。
▼イベント概要
日程:2025年6月23日(月)
時間:18:00~21:00(21:00~ネットワーキング)
定員:30~40名程度
会場:Glass Rock Members Lounge(東京メトロ日比谷線 「虎ノ門ヒルズ駅」B3、B4出口直結、東京メトロ銀座線 「虎ノ門駅」B2出口直結)
参加費:1,000円(Glass Rock 会員無料)
言語:英語・日本語(メインの進行は英語にて行われますが、翻訳ツールも活用しながら必要に応じて簡易通訳を実施します。英語が苦手という方でもぜひお気軽にご参加ください)
主催:Circular Economy Hub(ハーチ株式会社)/REnato lab
共催:Glass Rock
▼イベントの流れ
18:15 受付開始
18:30 オープニング
18:35 イントロダクション
18:40 プレゼンテーション
REnato lab:台湾のサーキュラーエコノミー政策・企業動向(15分)
Circle Design:日本のサーキュラーエコノミー政策・企業動向(15分)
Circular Economy Hub(ハーチ株式会社):活動紹介(10分)
19:20 パネルディスカッション・質疑応答
19:50 日台循環経済交流プログラム紹介
20:00 クロージング
20:10 カジュアル・ネットワーキング
21:00 終了
▼ゲストスピーカー
黄愛寧(Aining Ouyang)REnato lab CEO
2016年にREnato labに参加し、企業の資源循環やカーボン削減の支援に尽力。2020年に発行された『電子・電気・家電産業向け循環型デザインガイドブック』および2023年の『製造業向け循環型経済ガイドブック』の主要著者の一人。キュレーターとしての専門性を活かし、循環経済やゼロウェイストに関する多数の展示企画を行ってきた。2021年には新北市ウィメンズアワードを受賞し、Tatler Asia により Generation T アワードにも選出。2023年には、企業が持続可能かつ循環型の実践を構築できるよう支援する新プログラム「Circular On-site」を立ち上げた。
【販売中】地球を再生する金融・Regenerative Financeの全貌に迫る。業界最新レポート『ReFi Ecosystem Report 2024』
IDEAS FOR GOODを運営するハーチ株式会社が手がける、「未来がもっと楽しみになる」がコンセプトの金融投資メディア・HEDGE GUIDEは、経済活動を通じて環境再生を目指す金融モデル・Regenerative Finance(ReFi:再生金融)に特化した最新レポート『ReFi Ecosystem Report 2024』を発行いたしました。
気候変動や環境資源の枯渇、経済格差の拡大という複合的な課題に直面する現在、ReFiはその解決策として注目を集めています。本レポートでは、これらの問題に金融の力でどのようにアプローチすべきか、またReFiのもたらす可能性について深く考察。未来の羅針盤として活用できるよう制作しています。
また、本レポートは持続可能な未来を目指す金融の進化形として注目されるReFiの基本概念や最新動向をカバーし、投資家や事業者にとって有益な情報を提供する91ページの分析レポートです。83の重要キーワード解説や、世界中の100の事例を詳細に紹介しており、ReFiの実際の運用における課題や学びを深く掘り下げています。
▼主なポイント
ReFiの最新動向:Web3やブロックチェーン技術を活用した、環境的・社会的インパクトを生み出す金融モデルの現在を解説
世界の事例100選:脱炭素、地域活性化、自然資源再生を目的とした多様なプロジェクトを収録
初心者から専門家まで対応:各層の読者が活用できる実践的な知見と展望を提示
▼目次
Chapter 01: イントロダクション
Chapter 02: ReFiの基本概念
Chapter 03: サステナブル投資の現状と課題
Chapter 04: 世界のReFiプロジェクト100選
Chapter 05: レポートのまとめ
付録:用語集
▼レポート詳細
タイトル:ReFi Ecosystem Report 2024
発行日:2025年1月17日
価格:¥99,000(税込)
ページ数:95ページ(本編91ページ)
イベント広告の掲載について
IDEAS FOR GOODでは、世界中の社会をもっとよくするアイデアを、よりたくさんの人に知っていただくために、企業・行政の方の情報発信をお手伝いしております。ニュースレターでの広告掲載も受け付けております。お気軽にご相談ください。