新着記事:短期利益を超えて。森と金属が育むフィンランドのサーキュラーエコノミー
IDEAS FOR GOOD Newsletter 2025.04.07
こんにちは、IDEAS FOR GOOD編集部です。新たな1週間の始まりに、世界中に散らばるソーシャルグッドなアイデアをお届けします。
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短期利益を超えて。森と金属が育むフィンランドのサーキュラーエコノミー
フィンランドは、サーキュラーエコノミーを軸に2035年のカーボンニュートラル達成を目指します。森林資源やバッテリー循環、産業共生の独自モデルとは?政策と企業の最前線から、日本が学ぶべきポイントを探ります。
遠回りしながら「控えめに」デザインする。イタリアの“プロジェッティスタ”に学ぶものづくりの本質【SHIROイベントレポート】
昔イタリアでは、今でいうデザインを「プロジェッタツィオーネ」と呼びました。この実践者たちは「控えめな」創造力を持っていたと言います。彼らの仕事から本物のクリエイティビティについて考えてみましょう。
「待つ」はデザインできる。世界のバス停から、都市における“ムダな時間”を問う
忙しなく動き続ける都市のなかで、「待つ」という行為は、ときに無駄な時間とみなされがち。しかし、バス停で過ごすわずかな時間には、人と空間、そして他者との関係性を映し出す静かなケアの営みが潜んでいます。公共空間における「待ち時間」のデザインが、人々のウェルビーイングやまちのあり方にどのような影響を与えているのかを読み解きます。
忙しなく動き続ける都市のなかで、「待つ」という行為は、ときに無駄な時間とみなされがち。しかし、バス停で過ごすわずかな時間には、人と空間、そして他者との関係性を映し出す静かなケアの営みが潜んでいます。公共空間における「待ち時間」のデザインが、人々のウェルビーイングやまちのあり方にどのような影響を与えているのかを読み解きます。
PODCAST
ポッドキャスト
第58回「世界をシステムから問い直す。サーキュラーバイオエコノミーの可能性」 NEW!
国内初のサーキュラー・デザインアワード「crQlr Awards 2024」を題材に、特別賞テーマである「サーキュラーバイオエコノミー」について、IDEAS FOR GOOD編集部で対談しました。サーキュラーバイオエコノミーとは、バイオテクノロジーと循環型経済を掛け合わせた、自然との共生を目指す経済のあり方。審査員インタビューをもとに、循環型センサーやマイセリウム建築など先進的な事例を紹介しつつ、自然との関係性や、循環経済の「次の一歩」について掘り下げます。
第57回「東京で立ち上がる循環型スタートアップ。CIRCULAR STARTUP TOKYOでみた苦悩と挑戦」
2024年、東京を舞台に、循環型ビジネスを生み出すスタートアップを支援する「CIRCULAR STARTUP TOKYO」がスタートしました。ハーチ株式会社が主導する本プログラムは、一期を終え、現在は二期の挑戦が進行中。その舞台裏や、循環型ビジネスが乗り越えるべき壁について語ります。
第56回「お金の役割を問う。日本にも広がる?欧州発・ソーシャルバンクの波」
「ソーシャルバンク」という銀行をご存じでしょうか?環境や社会に対して、ポジティブなインパクトがある企業やプロジェクトに限って融資を行う銀行です。今回は、ゲストに日本の銀行員としてのキャリアを経て、ドイツでサステナビリティファイナンスを専門に取り組まれているIDEAS FOR GOODライターの秀島真奈さんをお呼びしました。欧州のソーシャルバンクに関わる中で得た知見を基に、日本の金融機関におけるソーシャルバンクの可能性について探ります。
INFO
編集部からのお知らせ
【4/19 大阪開催】バイセンモクバのバリスタと考えるコーヒーの未来&ハンドドリップ体験
もし50年後にコーヒーが飲めなくなるとしたら?未来のコーヒーを守るために、私たちができることを考えるイベントを開催します。さらに、バリスタによるハンドドリップ体験や、コーヒーとお菓子のペアリングも。「コーヒーの未来を守ること」が、私たちにとって「美味しいコーヒーをもっと楽しむこと」につながります。
▼こんな方におすすめ
コーヒーが大好きな方
ハンドドリップを学びたい方
サステナブルなコーヒーに興味がある方
▼プログラム概要
①トークセッション「未来のコーヒーを守るためにできること」
バイセンモクバのバリスタとともに、コーヒーの生産地で起きていることや、サステナブルなコーヒーの取り組みについて学びます。
② ハンドドリップ体験
バリスタがハンドドリップの基本をレクチャー。豆の選び方や挽き方、お湯の温度や注ぎ方の違いによる味の変化を体験できます。
③ コーヒー×お菓子のペアリング体験
コーヒーと相性の良いお菓子をペアリング。香りや味のハーモニーを楽しむ、特別なひとときをお届けします。
講師:バイセンモクバ
大阪にある1980年創業の老舗喫茶店 「キッサモクバ」 が新たにオープンした焙煎場&コーヒースタンド。自家焙煎したこだわりの豆を使用し、環境に配慮したサステナブルなコーヒーも提供しています。豆本来の豊かな風味を引き出す焙煎技術とともに、持続可能なコーヒーの楽しみ方を提案しています。
日時:2025年4月19日(土)①11:00~12:00 ②14:00~15:00 ③16:00~17:00
場所:PLAT UMEKITA
料金:1,500円
定員:各回12名まで
▼運営について
うめきた公園の中心にある体験型共創拠点PLAT UMEKITAでは、エシカルとエンターテイメントをかけ合わせた「エシカルテインメント」をテーマに、さまざまなイベント、展示、ワークショップなどを開催していく。そのコンセプト設計からイベント企画、運営までを行なうのが「PLAT UMEKITA企画編集室」。運営母体であるTOPPANのほか、エシカルやサステナブル分野に知見を持つハーチ、アートやカルチャー文脈に強いCINRA、新規事業を生み出す人材を育成する事業構想大学院大学の4者でチームを結成し、「公園の過ごし方」や「日々の暮らし」を遊びながらアップデートするような体験プログラムを仕掛けていく。
【4/24開催】日蘭のサーキュラーエコノミー実践者が語り合う。ISL至善館「循環未来デザインセンター」開設記念フォーラム
私たちが生きる社会は、資源の大量消費と大量廃棄によって成り立ってきました。しかしこのままでは、地球の持続可能性は限界を迎えてしまいます。そんな中、経済・社会システム全体を見直し、「循環する社会」への転換を目指すサーキュラーエコノミーが世界的に注目されています。
ISL至善館では、これまで数年にわたり、教育プログラムを通じてサーキュラーエコノミーの原則を取り入れ、実践的な学びを提供してきました。そして2025年4月、さらにその取り組みを加速するため、「ISL至善館循環未来デザインセンター(Circular Futures Design Center)」を設立します。このセンターは、企業・自治体・教育機関・市民社会が連携し、日本におけるサーキュラーエコノミーのエコシステム構築を推進する拠点となることを目指しています。
共同センター長には、ハーチ株式会社の代表取締役である加藤佑氏、そして一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事の坂野晶氏が就任。また、経済界や地域社会の中でサーキュラーエコノミー推進をリードする有識者がアドバイザーとして名を連ねています。
この新たな門出を記念して、ISL至善館では2025年4月24日に「循環未来デザインセンター 開設記念フォーラム」を開催します。本フォーラムでは、オランダからサーキュラーエコノミーの第一人者であるトーマス・ラウ氏とサビーン・オーバーフーバー氏をお招きし、「マテリアル循環革命」と題した基調講演とディスカッションを実施。お二人が提案する「マテリアルパスポート」やデジタル技術による資源の可視化は、建築や製造業など幅広い分野で活用が進んでおり、循環型社会の実現に向けた重要なアプローチの一つとされています。
◉トーマス・ラウ氏の取材記事はこちら
本イベントは、現地とオンラインのハイブリッド開催です。英語を中心としつつも、同時通訳により日本語でも参加可能です。サーキュラーエコノミーの最前線に触れる絶好の機会として、ぜひご参加ください。
▼こんな方におすすめ
サーキュラーエコノミーに関心のあるビジネスパーソンや起業家の方
環境・サステナビリティに取り組む企業や自治体の担当者
社会課題に取り組むNPOやスタートアップの方
デザインや建築、製造分野でサステナビリティを模索している方
教育・研究機関でサーキュラーに関心のある教員や学生の方
外国籍の方も歓迎
▼イベント概要
日時:2025年4月24日(木)18:00〜20:30(17:30開場)
会場:至善館 日本橋キャンパス(日本橋髙島屋三井ビル17F)、 Zoom(ハイブリッド開催)
言語:英語(日本語同時通訳あり)
定員:対面120名(先着順)、オンラインは無制限
参加費用:無料
主催:ISL至善館 循環未来デザインセンター
▼登壇者
トーマス・ラウ
オランダ・フィリップス社の「Lighting as a Service」モデルを提唱。建材をマテリアルパスポートとして登録・追跡するデジタルプラットフォーム「Madaster」を共同開発。トリオドス銀行本社や大阪・関西万博オランダ館などのプロジェクトに採用されている。
サビーン・オーバーフーバ
2010年、トーマス・ラウ氏と共に循環型コンサルティング会社「Turntoo」を設立。多数の企業・公的機関における循環型ビジネスモデルと経営戦略の開発・実践を支援。ラウ氏との共著『Material Matters』は世界的に高く評価されている。
野田由美子
ヴェオリア・ジャパン代表取締役会長。経団連環境委員長、Circular Partnersガバニングボードメンバー、経済同友会地方創生委員長などを歴任。著書に『サーキュラーエコノミー』(日経文庫)。『マテリアル循環革命』日本語版の監訳を担当。
加藤佑
ハーチ株式会社代表取締役。IDEAS FOR GOODおよびCircular Economy Hub創設者。企業や自治体へのサーキュラーエコノミーの社会実装支援を行う。循環未来デザインセンター共同センター長。
▼大学院大学至善館について
大学院大学至善館は、日本語プログラムと英語プログラムのどちらかを選択し、働きながら通える社会人大学院です。次世代リーダーの育成を目指して、2018年に日本橋に開校し、従来のMBA教育の枠を超えて、未来を構想し、社会的イノベーションを推進するリーダーシップ教育に取り組んでいます。世界のビジネススクールと連携し、グローバルな視点で学べる環境を整備、分析力に加え、デザイン思考やイノベーションを重視したカリキュラムを展開しています。多様なバックグラウンドを持つ学生が集まり、約30%が外国籍、約20%が社会・公共部門からの参加者です。
【4/26 大阪開催】Food Studies vol.1 あなたの“食べる”が、やさしい未来につながる。アリス・ウォータースの映画とレシピで学ぶ Farm to Table
「食べることは生きること」
どこで、誰が作った食材を口にするかで、私たちの未来は変わるかもしれません。そんな“食”の本質を見つめ直すきっかけとなるイベントを、グラングリーン大阪内にあるPLAT UMEKITAとTALKS cafe & barで開催します。
イベントでは、アメリカ・カリフォルニア州バークレーで、地域の農家と食べ手を直接つなぐフランス料理店「シェ・パニース」を開いた、アリス・ウォータースの哲学を追ったドキュメンタリー映画を上映します。
映画のあとは、「Farm to Table」をコンセプトに、オーガニック食材や有機野菜にこだわった体にやさしいメニューを提供する「TALKS cafe & bar」が、「シェ・パニース」のレシピにインスパイアされた一夜限りのスペシャルメニューをご用意。
映画を観て感じたことを共有しながら、目の前の食材に感謝し、その背景にある人や土地に思いを馳せる。映画の余韻とともに、“食べる”ことの意味や、Farm to Tableの持つ力を体験していただけます。
本イベントは、「Food Studies(フードスタディーズ)」──“食べること”から未来を考える、新しい学びのシリーズ第1回(vol.1)です。これから、PLAT UMEKITA(まなびの場)とTALKS cafe & bar(食の楽しみの場)を融合させたイベントを、定期的に開催していきます。
▼イベント概要
日時:2025年4月26日(土)17:00〜21:00 (16:45 受付開始)
場所:PLAT UMEKITA & TALKS cafe & bar
定員:30名
チケット代:5,000円(税込)映画・クロストーク・スペシャルディナー付き
※食材の無駄を防ぐため、4月19日以降のキャンセルはお受けできません
プログラム予定:
16:45 受付開始 (PLAT UMEKITA)
17:00 開会挨拶
17:05 映画『食べることは生きること~アリス・ウォータースのおいしい革命~』上映(66分)
18:15 クロストーク
18:30 TALKS cafe&bar に移動
18:40 お料理の説明
18:50 TALKS cafe & bar スペシャルディナー
21:00 終了
映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』
全米で予約の取れないレストラン シェ・パニースの創始者でありオーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータースと、日本国内、カリフォルニアへとおいしい革命の探究へと向かうドキュメンタリー。
「地産地消」「ファーマーズマーケット」「farm to table」など、今ではよく聞くこの言葉、実はアリスが世界に広めたものです。アリスは、どこで誰が作った食材を食べるかが、環境や社会にどれだけ影響を与えるのかを伝え続けてきました。
食べ方を変えれば、人の価値観、そして社会が変わります。
さあ、皆で動きましょう。気候変動を止め、地球と私たち自身の健康を回復するために。
── アリス・ウォータース
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